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私は子供のころから漢字に強い関心を抱いていた。三千年以上も前の中国の人たちはどんな思いで漢字を作っていったのだろうか……。
高校、大学と進む中で、文字の起源に関する多くの書籍に出会い、買い求め読み漁った。企業に就職してからも、その思いは変わらず、将来時間に余裕ができたら『漢字のロマン』という本を著してみたいと思い続けていました。
三十年前(一九七七年)のことである。中国の書聖といわれている欧陽詢の直系の子孫である欧陽可亮(如水)教授が、『集契集』という本を発刊したことを新聞記事で見付けた。これは、漢詩や碑文などがすべて甲骨文字(契文)で書かれた本である。
すぐに、三鷹市に住んでおられた先生のご自宅を訪問した。限定販売のため残りわずかになっていた本を買い求めることができて幸運であった。当時の私の給料にも相当する高価な本であったが、借金をしても買いたいという情熱にほだされて、購入に協力してくれた妻には今でも感謝している。以来、暇を見付けては「漢字の起源やロマン」に浸ってきた。
漢字の起源に関しては多くの学者の本がある。凡人の私に学術書が書けるわけもない。先学の諸先生の字源に関する研究に学びつつ、漢字が今の楷書の文字に至るまでの変遷を調べ、素朴な内にも物事の本質を捉えている古代人の感性の豊かさを学んできた。そこには、人間の持つ限りないロマンがあるのです。
そこで『八十字・八十話・八十文字の詩』を記述するにあたり一字一字の字源を調べ、その漢字から発想した記憶や思いをエッセイにし本書ができあがりました。文学的なこと、私的なこと、地球規模の憂慮と内容は多岐にわたります。ある面、失われつつある「昭和」への郷愁がペンを走らせたといっても過言ではありません。
なお、最後に書いた「八十文字の詩」は今回選んだ八十の文字を頭にして一つの世界に描いて詩にしたものです。
読者の皆様のために数ページを用意しました。とくに思い出の多い漢字からの発想を記述してみてください。それは「漢字」の持つ素朴で豊かな世界を通し、皆様と私の間に深い絆が結ばれ『漢字のロマン』が一つの広がりを見せたとささやかに思いたいためであります。
終わりに、一言申し上げておきます。世の中には優れた人が沢山います。私はごくごく普通の人間ですが、只管、少しでも人の道に外れないように「清貧」を旨として生きていこうと願って老境の七十歳近くまでで過ごしてきた、路傍の石のような人間です。生み育んでくれた父母に感謝し自然の恵みに感謝し、健康を第一に人と争わず生きてきました。そんな愚直に近い人間の心の一端をのぞいて見ていただければ幸いです。
小中高生にも読んでいただきたく、すべての漢字にルビを付しました。最後に、私に命を与え給うた神に感謝し自序といたします。
命、夢、旅、雨、色、月、酒、木、竹、母、
中、徳、海、宿、祭、鳥、即、飲、休、災、
知、遊、豊、和、愛、暮、雲、灯、文、父、
舟、美、昔、水、絵、消、歩、目、頭、戦、
老、幻、道、芸、師、衣、礼、東、寝、門、
里、書、煙、幸、悟、星、優、友、民、根、
滅、安、好、祈、今、枯、帰、涙、聞、古、
秋、馬、言、葬、聴、失、女、楽、死、空
1939年長野県伊那市生まれ。早稲田大学文学部卒業。
○ISBN978-4-434-13209-4
北野直衛/著
2009-07-11 初版発行
A5判 311頁
1,885円
エッセイ
在庫なし
80字の漢字の成り立ちと、そこに込められた古代人の思いをひもとく。古代文字から楷書へのプロセスを絵解きしながら、先人たちの描いた字源を冒険する漢字エッセイ。著者ならではの感性で縦横無尽に繰り広げられる、楽しくてためになる、私的漢字論。
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